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心理士紹介【History】

臨床心理士になるまで

カウンセリングは、カウンセラーと相談者さまの関係性が重要になる治療方法だと考えております。カウンセリングを受ける際に、カウンセラーの人となりは、相談者さまが気がかりなことの一つではないでしょうか?そこで、当相談室に所属するカウンセラーが資格取得までの経緯についてご紹介できればと存じます。相談者さまが当相談室をご利用いただくための一助としていただければ幸いです。

弁護士を目指し法学部に入学

高校生の時、法律家が活躍するテレビドラマを観て「法律家ってかっこいいなぁ」という単純な動機から法学部を目指し、私は大学に入学しました。

当時は司法制度改革が始まった頃でした。無料法律相談を始めとする相談機関として「法テラス」が開設され、国民が裁判に参加する「裁判員裁判」が始まり、専門職の大学院として「法科大学院(ロー・スクール)」が開校されました。

司法試験の制度も新たになり、法律家(裁判官・検察官・弁護士)になるためには、大学卒業後に法科大学院に進学する必要があったので、私自身もぼんやりと法科大学院への進学を目指して勉強していました。

ただ、法律の勉強は想像以上に難しく、私はなかなか馴染むことができませんでした。そのため、大学の授業で法律の勉強をするよりも、サークル活動をする方にエネルギーを注いで、辛い法律の勉強から逃げていました。サークルは、フィールドワークを主軸に置いた法律研究サークルに所属していました。

サークルでの研究活動は、社会問題(例えば公害問題など)をテーマとして、社会問題の背景や裁判の論点などを事前に研究します。そして、フィールドワークを行って、実際にその裁判に関わった原告(公害被害者)や弁護士などに話を伺うことによって、実際に法律で解決されたこと・解決されなかったことについて学びました。

サークル活動で芽生えた問題意識

サークル活動を続けていく中で、私を強く惹きつけたことは「法律で解決されなかったこと」でした。定例フィールドワークでお世話になっていた公害被害者の方は、毎年お話を伺う度に当時の苦しかった出来事を振り返って涙を浮かべておられました。

裁判で国への損害賠償請求が認められて勝訴し、十数年経過した今でも、公害の被害を受けた当時の心の傷は消えることはなかったのです。

つまり、「裁判で勝訴する」ということは、あくまで「法律的な争いが解決する」だけであって、「裁判に関わった人の問題が根本的に解決する」わけではないということでした。そのような経験から、私の関心は、法律的な争いを抱えている当事者にとって「本当の解決とは何なのか?」という問いにシフトしていきました。

そのような問いを抱えつつ、私は家族法ゼミに所属しました。家族での争いは、裁判で白黒つけることが非常に困難な場合が多いので、裁判以外で解決する方法(裁判外紛争解決手段:家事調停や仲裁など)について研究しました。家族での争いが裁判に至る前に、調停委員や弁護士などを交えて話し合いの場を持つことによって、出来るかぎり当事者が納得できる問題解決の道を探す方法を研究しました。

葛藤を抱えた法科大学院時代

法学部を卒業した後、私は法科大学院に進学しました。大学院での生活は朝から晩まで法律漬けの日々でした。学生一人一人に専用のキャレル(大きな本棚のついたプライベートデスク)が与えられて、キャレルと教室で過ごす時間が一日の大半を占めていました。

一日中、法律の勉強をしていると気が滅入ってくることがあるので、そういう時は図書室で大学時代からの研究内容(裁判外紛争解決手段)を進めることが数少ないリフレッシュ方法の一つでした。息抜きまで法律なのかと驚かれるかもしれないですが、それくらいの環境に身を置いて生活していました。

大学院1年目の前期の試験はどうにか乗り越えることができました。しかし、専門的な勉強や実習を経験していくうちに痛感したのは、「法律家としてやっていけるのか?」という私自身の法律家としての適性でした。当時は家事事件専門の弁護士になることを目指していましたが、弁護士になれば依頼者からの要求を叶えるために相手方に法的主張をしていかなければなりません。

もちろん、弁護士として法的問題は解決するすることによって依頼者に満足してもらうことは大事なことではありますが、それだけでは依頼者の「本当の問題解決」に繋がらないのではないかと疑問を抱くようになりました。「では、どう解決したら良いのか?」と法律的な解決方法を模索しても、いつも答えは見つかりませんでした。私は、このような葛藤を抱えながら大学院での勉強に向き合っていました。

進路が決まった日

その日は、大学院1年目の前期試験が終わった夏季休暇中でした。いつもと変わらず、大学院のキャレルで自習を進めていたのですが、やはり気疲れしてしまって息抜きでパソコンルームで研究内容に関する調べ物をしていたときの出来事でした。

研究に関連する内容を何気なく検索していると、心理学関連のページに辿り着いたのです。私の目に飛び込んできたのは「心理士」という文字でした。その瞬間、私の中に強い確信をもった考えが浮かんできました。「カウンセラーになろう!」。

その時の感覚は今でも忘れません。言葉で上手く表現することは難しいですが、雷に打たれたような衝撃的な感覚と同時に、これまでずっと腑に落ちなかった問題がすっと解決したような安堵感もありました。この一瞬の出来事は、私にとって臨床心理士を目指す上で何よりも心強い体験になりました。

今振り返ると、私がずっと気になっていた「本当の問題解決」というのは、法的な紛争に身を置く当事者の「心理的な問題解決」だったのだと思います。弁護士として法律で対応できることは依頼者の「現実的な問題解決」で、臨床心理士として対応できることは相談者の「心理的な問題解決」であり、私は「心理的な問題解決」をサポートする仕事に巡り合ったわけです。

そこから、私は法科大学院を退学しました。退学後、半年先には臨床心理学専攻の大学院の入試が控えていました。私は大学院入試までの半年間で、心理学部で4年間かけて勉強する専門科目の勉強を習得する必要がありました。どこから勉強して良いのかも分からない状態だったので、大学の心理学関連の授業を聴講したり、大学院入試の予備校に通うなどして必死に準備を進めました。

その後、無事に合格通知をいただくことができ、臨床心理学専攻の大学院で2年間、カウンセリングの訓練と修士論文の研究を経て修士課程を修了する運びとなりました。修士課程修了後、無事に臨床心理士の資格試験に合格しました。その後、教育・福祉・医療・介護の現場において多くの相談者の方々からのカウンセリングに携わらせていただく機会に恵まれて現在に至ります。

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