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【統合失調症とは「私という感覚が曖昧になり思考や感情がまとまりにくくなる症状」】
私たちにとって身体は自分とそれ以外(外の世界)を分ける物理的な境界線となっています。例えば、ご飯を食べる時、目の前にある料理はあなたの身体とは区別された物質ですが、それを口に運んで体内に摂取すると私の一部となります。このように、わたしたちは身体の内側と外側で「私」と「私以外のもの(他人や、物、世界)」を区別しています。
これと同じように「こころ」にも内側と外側を区別する境界線があります。専門的には「こころの私」を「自我(じが)」と呼び、「こころの私の境界線」を「自我境界(じがきょうかい)」と呼びます。
症状がなく健康な状態の人は、「こころの境界線」はしっかりしているので、「私という感覚」や「考えていること」「感情」などを明確に捉えることができます。しかし、症状によって「こころの境界線」が崩れてしまうと、私という感覚が曖昧になり思考や感情がまとまりにくくなってしまいます。統合失調症の症状を抱える方の辛さのベースはここにあります。
【喫茶店での会話】
ここで、『あなたが喫茶店でお友達と話している』場面をイメージしてみてください。あなたはお友達の話に耳を傾けながら、それについて返答をしようとしています。この場面で、「こころの私」に入ってくる情報はたくさんあります。「話をするお友達の声」「その話に対するあなたの考え(感情)」「これから話そうとしている内容」「喫茶店のお客さんの話し声」「喫茶店のBGM」「店員さんの接客の声」「食器が配膳されたり片づけられる音」など、たくさんの情報が「こころの私」の中で溢れています。
日常生活を健康に送っていれば(「こころの境界線」がしっかりしていれば)、意識することなんてないシチュエーションですが、統合失調症の症状を抱える方にとっては、辛い情報処理の場面となります。統合失調症の方は、こころの境界線が曖昧になっているので、上に挙げた情報が「こころの私」の内側にある情報なのか、外側にある情報なのかはっきりしません。
そのため、お友達が話している言葉が自分の思考のように感じられたり、周囲のお客さんの笑い声を聞いて自分が笑われているかのように感じたりしてしまいます。このように「こころの境界線」が曖昧であることで、幻聴や幻覚、独り言などの症状が出てきてしまいます。また、自分の考えを他人から見透かされているかのように感じたり、誰かに操られているのではないかと感じることもあります。
【カウンセリングでの対応】
統合失調症を抱える方とのカウンセリングでは、基本的に「支持的なカウンセリング」を実施する場合が多くなります。「支持的なカウンセリング」とは、ご本人さんの話されること肯定的に受容し、身の回りの現実的なことに関する話をお伺いするカウンセリングです。「こころの境界線」がしっかりしている方には、ご自身を振り返るカウンセリングを行うことが多いですが、「こころの境界線」あいまいな場合には、そのような内省的なカウンセリングを実施することが、その人の「こころの私」に悪影響を与える場合もあるためです。
基本的には、お薬でその方の「こころの境界線」が安定するように下支えし、カウンセリングで「こころの境界線」がはっきりするようにケアさせてもらう形となります。長い間ご自宅で引きこもり状態で通院や入院を拒否されていた統合失調症のご本人さんも、カウンセリングがきっかけとなりご本人さんが入院を決断し、入院における投薬治療で「こころの境界線」が安定したというケースにも携わらせていただきました。
【ご相談先】
「統合失調症」のカウンセリングに興味を持たれた方は、下記の連絡先または「お問合せページ」からご相談ください。(カウンセリング対応中はお電話に出られませんのでご了承ください)
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