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カウンセラーに相談するメリット(後編)
なぜ心理相談をカウンセラーにするのが良いのでしょうか?
①「専門的な知識を持っている」
②「第三者に」
③「お金を払って」
④「定期的に」
相談できるからです。
前回のブログまでで、①「専門的な知識を持っている」、②「第三者に」、③「お金を払って」相談するメリットについてご説明させていただきました。今回のブログでは、④「定期的に」相談できることの意義についてお話したいと思います。
④「定期的に相談できる」ということ
「定期的に」相談できることにどんな意味があるのでしょう?
カウンセリングでご相談いただくペースは、相談者が抱えている症状やご相談内容の緊急性などを考慮するため個人差があります。ただ、当相談室においては、最も頻度が高くても「週1回、50分」のペースでのカウンセリングの実施となっています。
どうして、「週1回、50分」という相談ペースなのでしょうか?
ご相談時によくお伺いする質問としては、下記のようなものがあります。
『毎日カウンセリングを受けた方が効果が高いのでは?』
『一回のカウンセリングの時間を長くすれば、短期間で終わるのでは?』
症状や対人関係などで悩み事を抱えている相談者の方にとっては、『この苦しみから早く解放されたい』、『少しでも症状を楽にしたい』というお気持ちから、上記のように思われるのは自然なことだと思います。
一定期間を空けてカウンセリングを行うようになった経緯には、カウンセリングの歴史があります。そもそも、現代的におけるカウンセリングは20世紀初頭に始まり、100年を超える歴史があります。カウンセリングの方法についても試行錯誤を繰り返した結果、現在の方法に落ち着いたと言われています。
当初は、高い治療効果を検証するために、⑴カウンセリングを「毎日」行ったり、⑵「長時間」のカウンセリングを実施したりすることもあったようです。その結果はどうだったのかというと、⑴と⑵いずれの場合も、治療効果が上がるどころか逆に悪化してしまう結果となりました。
なぜ、高頻度でカウンセリングを実施するのが良い影響をもたらさないかというと、カウンセリングには「内省」を促す側面があるからです。「内省」というのは、自分のことを振り返ったり、自分の内面に目を向けてもらう作業のことです。このような作業は、そう簡単に出来るものではありませんし、場合によってはそれなりの心理的な負担を伴います。その作業がしんどくなり過ぎずに治療的に働く間隔が、「週1回、50分」という期間だと言われています。相談をしていただくペースにも色々と工夫がなされているわけです。
すこし長くなりましたが、「カウンセラーに相談するメリット」を4つの観点からご説明させていただきました。カウンセリングを検討している相談者の皆さまが、良いカウンセラーと出会えることを祈っております。
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