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事例紹介(法人・施設向け顧問サービス)

Aさんの事例紹介

当ステーションの心理士が今までに手がけた事例をご紹介いたします。事例内容につきましては、相談者の個人情報保護の観点から、これまで担当した類似事例をもとに再構成しております。

拒否が強かった施設入居者さまへの訪問介護・訪問看護サービスに入れるようになりました。(介護施設でのAさんの事例)

※事例紹介に当たっては個人が特定されないように配慮しております。

【事例概要】Aさんは施設入居当初から拒否が強く、予定していた訪問介護・訪問看護サービスにほとんど入れない状態が続いていました。どんな対応をしてもAさんは頑なに拒否を続けていたため、Aさんと関わりの多かった介護士や看護師との関係も悪化していました。また、Aさんには精神疾患の既往歴もあったため、施設から精神科病院への入院も検討されていました。

【心理士の関り】

①Aさんの基本情報の整理

Aさんは施設入所前は独居でした。その後、難病に罹患し介護が必要な状態となって以降は、自宅から離れて親戚宅を転々とする生活をつづけていました。しかし、親戚内でAさんの介護を続けることが難しくなり、最終的に終の棲家として介護施設に入所する形となりました。

②現場介護士へのヒアリング

食事介助の際にAさんに食事を持っていくと「これは私の食事じゃない!」「私の茶碗じゃない!」と激昂されて介助どころではないとのことでした。介護士が『Aさんの食事ですよ』と伝えても一切食べてくれないとのことでした。

【心理士の見立て】

Aさんは「慣れ親しんだ自宅」を離れ、「愛着のあった茶碗」も失い、親戚宅を転々としていた事実から、喪失体験を繰り返していたと言えます。そのため、心理的にかなり不安定な状態にあり、ボロボロになった心がこれ以上傷つかないように周りからの干渉を出来るだけ避ける必要があったと推察されました。そこで、Aさんが無意識的に取った防衛行動が「拒否」であったと考えられました。つまり、終の棲家として用意された介護施設がAさんの居場所となるためには、Aさんが施設を「受容」できる心理的援助が求められていると見立てました。

【心理士の対応】

①Aさん「拒否」を受け止められる体制づくり

「拒否」は、Aさんの心を健康に保つための行動なので、無理に抑え込むことはできません。また、不安を抱えるAさんには、「拒否」をしても関わってくれる人がいるという安心感を得てもらう必要がありました。そこで、Aさんの「拒否」を受け止められる体制を施設内で構築するようコンサルテーションしました。当初は、Aさんと関わるスタッフが固定化していたため、複数人で関わったり、人員が割けない時は入れ替わりで関わるなど、スタッフ一人当たりの負担を分散しつつも、Aさんとスタッフとの関りは増えるような工夫を行いました。

②心理士は後方支援に徹する

この事例においては、Aさんの訪問カウンセリングは行いませんでした。その理由としては、日常でAさんの支援を行う介護士や看護師との信頼関係をいち早く作ってもらい、サービスを提供できるようになることが重要だったからです。多くても週1回しか関わりを持たない心理士が、非日常的な立場にあることでAさんと良好な関係を築くことは容易ですが、それが日常の支援を行っている介護士や看護師に悪影響を及ぼす可能性もあると判断しました。

【対応の結果】

Aさんの「拒否」は徐々に少なくなり、最終的には施設スタッフと笑顔で談笑できる状態になりました。その後、しばらくして精神症状が一時的に悪化したため精神科での短期入院となりましたが、入院時に「また(施設に)帰れるんやろうな?」と話されており、その言葉は施設スタッフとの深い信頼関係が構築できたことを物語っています。精神状態が安定して精神科退院後は、再び施設に戻られました。その後、難病が進行され、施設にて親戚やスタッフが見守る中で安らかにご逝去されました。

 

入居者さまのみならずスタッフへの心理的なケアの重要性を実感できました。

介護施設の施設長さんからのコメント(抜粋)

今回は、Aさんへ対応について臨床心理学の立場から的確な助言をしていただきありがとうございました。相談した当初は、介護士とAさんの関係が悪くなっていて、多くの介護士がAさんの部屋に近づくのも抵抗がある様子でした。これ以上は施設では抱えきれないと感じていましたが、石堂先生からのアドバイスで介護士たちもどうにか持ちこたえられました。週に1回定期的に施設に来て下さり、その時々のスタッフの困りごとなどに耳を傾けて下さり、外部の第三者だからこそできるサポートをして下さったと感じています。スタッフへの心理的なケアが結果的に、Aさんへのより良いケアに繋がったのではないかと思います。本当にありがとうございました。

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